• 総務部関係

この「本部ニュース」は、総務部が担当し、適時・適切会員の皆様に提供します。

 


令和5年度 生涯学習部『第2回会員研修会』のご案内

                                 東京都退臓校長会 生涯学習部

令和5年度第2回『会員研修会』を下記の要項で実施いたします。ご参加をお待ちしています。
○日時  令和5年11月17日(金) 13時30分~16時00分
○場所  東京大学⇒無縁坂⇒旧岩崎邸庭園(散策)

趣旨・目的

                     「生き生き人生をめざして」

        ~大銀杏の黄葉三四郎池周辺の紅葉等を散策し
                                     心身共に高揚しよう~
       趣旨
          例年この時期は東京大学の大銀杏並木の黄葉が美しい。
          三四郎池周辺の紅葉も始まっていると思われる。事務所に
          最も近しい旧岩崎邸庭園に行ったことがない方々も多い。
          秋も深まるこの時期に散策を満喫する。

 

 

  お願い

     ①昼食は各自、済ませてからお集まりください。
     ②集合場所 東京大学赤門前(地下鉄丸ノ内線 本郷3丁目駅下車徒歩8分
       または 地下鉄大江戸線 本郷3丁目駅下車徒6分)
     ③集合時刻13時20分 揃ったら、伊藤国際学術センター門から入ります。
     ④旧岩崎邸庭園は入園料200円(65才以上)です:各自お買い求めください
       身分を証明するものが必要と思われます。

 

 

 



創立70周年記念事業について

運営推進本部長 桐谷澄男 

 

  令 和 5 年5 月16 日 (火 ) は 大 安 吉 日で あ る 。 10 年 に 1回 の 節 日 で あ る 周 年 行 事 に 燃 え る 三 委 員 会 の 取 り 組 み は 至 極 頼 も し い 。 ワ ン チ ー ム と し て の 決 意 の み な ぎ っ た 集 中 力 と そ の 意 気 込 み と が 絶 え ず一 つ の 目 標 に 正 対 さ せ た 。 ス ケ ジ ュ ー ル 表 か ら 見 れ ば 順 調 で あ り 過 ぎ る と い っ た 感 じ だ 。 三 つ の 委員会 は 、 終 着 駅 を 目 指 し て 鋭 意 取 り 組 ん だ の だ っ た 。 一 つ 目 の 記 念 式 典 委 員 会 は 、 宇 津 木 委 員 長 を中心 に 式 典 の 一 番 核 と な る と こ ろ の 係 で あ る 。 構 想 を 早 々 に 表 記 化 し 、 具 体 的 な 活 用 の 便 に 供 し た 。 そ れ は 、 後 か ら 続 い た 新 し い 組 織 の 協 力 委 員 に も 見 事 継 承 さ れ た 。 「追 悼 の 儀 」 の 場 で 全 員 が 黙 祷 す る こ と の 意 義 も 、 新 た な 価 値 を 与 え る も の と 信 じ る 。 記 念 祝 賀 会 は コ ロ ナ 禍 の 煽 り を 受 け て 実 施 で き な い と 決 定 し て い る 。 し か し 、 内 容 の 濃 い 計 画 と 工 夫 で 新 た な 取 り 組 み を 実 施 す る 。 そ れ は 、 「東 京 都 退 職 校 長 会 10 年 の 歩 み 」 を 企 画 し 、 パ ワ ー ポ イ ン ト で 上 映 し つ つ 、 解 説 す る も の だ 。 乞 う ご 期 待 と い っ て よ い 。 二 つ 目 の 記 念 誌 作 成 委 員 会 は 、 伊 地 委 員 長 を 中 心 に 回 顧 と 前 進 を 掲 げ 、 「読 む 記 念 誌 か ら 見 る 記 念 誌 へ 」 を 目 指 し て 記 念 誌 を 作 成 中 で あ る 。 み ん な 実 に 詳 細 な 調 査 に 明 け 暮 れ 、 そ の 資 料 は 実 に 膨 大 な も の に な っ て い る 。 完 成 は 9 月 末 、 発 送 は 10 月 を 予 定 し て い る 。 三 つ 目 の 特 別 事 業 委 員 会 は 、 草 野 委 員 長 を 中 心 に 協 賛 金 に 関 す る 業 務 で あ り 、 企 業 等 を 回 っ て の 全 員 一気 呵 成 の 早 め の 結 着 を 成 し 遂 げ た 。 こ の 取 り 組 み は 一般 会 計 の 財 政 確 立 に 向 け た と こ ろ ま で を 視 野 に 入 れ た 画 期 的 な 意 義 あ る 取 り 組 み と な っ た 。 会 員 の 心 強 い 応 援 も 眩 し い 程 大 変 嬉 し か っ た 。 70 周 年 記 念 式 典 の 足 音 も も う 聞 こ え る、

 


 

「東京都退職校長会創立70周年記念式典】挙行を前に

式典実行委員長 宇津木順一

  間 も な く 記 念 式 典 当 日 を 迎 え ま す 。 記 念 式 典 委 員 会 で は 、『 組 織 の 意 志 を 未 来 に 繋 げ 皆 で 祝 う 70 周 年 』 を 目 指 し て 、 精 力 的 に 準 備 を 進 め て ま い り ま し た 。 式 典 に 直 接 参 加 さ れ る 皆 様 も 、 式 典 会 場 に は お 出 で に な ら な い 皆 様 も 、 心 を 一 つ に し て 本 会 創 立 70 周 年 を 共 に 祝 う 式 典 で あ り た い と 考 え て い ま す 。 特 に コ ロ ナ 禍 で 対 面 で の 活 動 が 制 約 さ れ て い る 今 日 、 70 周 年 を 機 に 本 会 の 活 動 に つ い て 共 に 振 り 返 り 、 こ の 十 年 の 活 動 を 中 心 に そ の 成 果 を 確 認 し 、 課 題 を 明 ら か に し て 、 次 代 へ の 展 望 を 広 げ る こ と が 大 切 と 考 え ま す 。 式 典 で は 「十 年 の 歩 み 」 の 発 表 も 加 え ま し た 。 こ の 式 典 が 本 会 の 発 展 に 繋 が る 、 本 会 の 未 来 ヘ 向 け て の 大 き な 契 機 に な る こ と を 願 っ て い ま す 。 記 念 式 典 の 概 要 は 次 の と お り で す 。 皆 様 の 力 を 結 集 し 立 派 な 式 典 に し た い と 存 じ ま す 。
「東 京 都 退 職 校 長 会 創 立 70 周 年 記 念 式 典 」
□ 日 時 令 和 5 年5 月16 日 (火 )
午 後 1時 追 悼 の 儀
午 後 1時25 分 記 念 式 典
午 後 3 時 記 念 講 演
午 後 4 時10 分 閉 会
□ 場 所                                                                             調 布 市 文 化 会 館 「た づ く り 」  東 京 都 調 布 市 小 島 町 2 ‐33 ‐1 ・京 王 線 調 布 駅 下 車 徒 歩 3 分 新 宿 駅 か ら 急 行 で 約 25 分
□ 内 容
  『 追 悼 の 儀 』  記 念 式 典 の 前 に こ の 10 年 間 に 逝 去 さ れ た 会 員 の 皆 様 の お 名 前 を 掲 げ 追 悼 し ま す 。
  ・物 故 者 名 簿 奉奠 と 献 花
  ・追 悼 の 言 葉 。黙 祷
  『 記 念 式 典 』  創 立 70 周 年 を 祝 し 、 会 長 式 辞 、 来 賓 祝 辞 ¨ と と も に 功 労 会 員 等 へ 感 謝 状 贈 呈 、 本 会 10 年 の 歩 み の 発 表 等 を 行 い ま す 。
『 記 念 講 演』
 ・講 師
   一中 節  宗 家 12 世  都 一中 氏
  一中 節  都 派 家 元  都  了 中 氏
 ・演 題 「 一中 節 伝 統 が 創 る 未 来 演 奏 と お 話 」

 


 

コ ロ ナ 禍 を 乗 り 越 え 次 世 代 に つ な ぐ 記 念 誌 を

記 念 誌 作 成 委 員 会 委 員 長  伊 地 敦 子

 

  本会 も コ ロ ナ 禍 に 翻 弄 さ れ 総 会 や事 業 の 数々 もすべて中止を 余儀 な く さ れ た 。 し か し 、そ の 中で組織を 動 かすこ と に 腐 心 さ れ た会員の前向きの努力 (Z O O M の 定例化等 ) が 記念誌 にたくさん語られ 、 勇 気 づ け て く れ る  先輩 支 部 長 か ら は 「80 歳 の 壁 」 (和 田 秀 樹 著 ) を 引 用 さ れ 、 「年 を 取 れ ば 取 る ほ ど 、 個 人 差 が 大 き く な る 」 「も っ と 自 ら の 意 見 を 主 張 し て も い い 」 「心 を 動 か す も の 、 こ と 、 サ ー ビ ス を 充 実 さ せ る (W i t h ) 受 け 入 れ な が ら 生 き よ う 」 と 、 大 き な ヒ ン ト を 与 え ら れ た 。 本 会 に 若 い 力 を 迎 え て 、 ま す ま す 充 実 し て い く よ う 、 成 熟 し た 組 織 で あ る か ら こ そ 新 し い 考 え 方 も 受 け 入 れ 、 会 員 の 繋 が り を 大 事 に 、 次 代 に 力 強 く 出 発 す る 70 周 年 記 念 誌 に し た い と 願 っ て い る 。 式 典 当 日 の 事 業 も 記 録 し 、 発 行 は 9 月 に な る 予 定 で 10 月 に は 皆 様 の お 手 元 に 届 く よ う 作 業 を 進 め て い る 。

 

 



ご協 力 に 感 謝 し ま す

記 念 特 別 事 業 委 員 会 委 員 長  草 野 一紀

 

  皆 様 方 に 御 礼 を 申 し 上 げ た い と 思 い ま す 。 前 回 の 会 報 で も 申 し 上 げ た よ う に 、 私 ど も の 委 員 会 で は 会 の 将 来 の 発 展 に つ な が る 70 周 年 記 念 事 業 の 実 施 を 目 指 し 、 会 の 内 外 か ら 協 賛 金 を 募 る 取 組 を 進 め て ま い り ま し た 。 具 体 的 に は 次 の 3 通 り の 方 法 で 協 賛 の 依 頼 を 行 い ま し た 。 ① 会 員 の 皆 様 か ら 協 賛 金 を 募 る ② 関 連 企 業 (団 体 ) か ら 広 告 掲 載 ま た は 協 賛 金 を 募 る ③ 校 長 会 等 、 関 係 団 体 か ら 協 賛 金 を 募 る い ず れ の 場 合 も 、 1 月 の 段 階 で は 振 込 が 終 了 し て お ら ず 、 集 計 は こ れ か ら に な り ま す 。 ② の 企 業 に つ い て は 、 約 50 社 に 依 頼 を 行 い 、 協 力 の 申 し 出 が あ っ た 企 業 を 訪 問 し た 結 果 、 広 告 掲 載 が 16 社 、 協 賛 金 の 拠 出 が 9 社 と 、 半 分 の 企 業 が 協 力 し て い た だ け る こ と が 確 定 し て い ま す 。 ① の 会 員 の 皆 様 か ら の 協 賛 金 に つ い て は 、 理 解 し て い た だ け る か ど う か 、 不 安 な 面 も あ り ま し た が 、 担 当 者 か ら は 、 順 調 に 振 込 が 行 わ れ て い る と の 報 告 を 受 け て い ま す 。 こ れ も 支 部 長 の 先 生 方 が 協 賛 金 の 趣 旨 に つ い て 支 部 会 員 の 方 々 が ご 理 解 い た だ け る よ う 、 丁 寧 に 説 明 し て い た だ い た 結 果 だ と 考 え て い ま す。   ま さ に 、「心 を 一 つ に 、 繋 ご う 未 来 へ 」 の ス ロ ー ガ ン の と お り 、 東 京 都 退 職 校 長 会 の 充 実 。発 展 に 向 け 、 会 員 の 絆 が 一層 強 ま っ た こ と を 確 信 し て い ま す 。 企 業 の 方 々 に も お 伝 え し ま し た が 、 協 賛 金 に つ い て は 、 70 周 年 事 業 の 運 営 に 活 用 す る だ け で な く 、 今 後 、 東 京 都 の 教 育 の 充 実 に 貢 献 で き る よ う な 事 業 の 展 開 も 含 め て 、 会 の 活 動 の 充 実 に 遣 わ せ て い た だ く こ と に な り ま す 。 ご 協 力 い た だ い た 皆 様 に 改 め て 感 謝 申し 上 げ ま す 。 あ り が と う ご ざ い ま し た

 

 


                  

 記念式典

 追悼の言葉

 本日ここに、東京都退職校長会創立70周年記念式典を挙行するに当たり、「追悼の儀」を執り行うことといたしました。本会を代表して、謹んで「追悼の言葉」を申し述べます。
 この10年間に1271名の同志が黄泉の国に旅立たれました。現世の定めとはいえ、誠に、この世は無常であり、悲しみの尽きることがありません。
 ここに、本会の物故者の諸霊に、衷心より哀悼の誠を捧げます。また、かけがえのないご家族を失われ、ご苦労を重ねられてこられたご遺族の方々に謹んでお見舞い申し上げます。
 今、先生方と共に過ごしたあの日あの時の思い出が脳裏を過ます。総会や支部長会、そして支部総会で東京都の教育を熱く語らい、時に酒肴を交え、ご一緒に会歌を高らかに歌ったことを思い出します。さらに、皆様が東京都の教育に全身全霊を傾けられた信念と情熱と才知が、これまで、どれだけ私どもを勇気づけてくれたことか、このことを決して忘れることができません。この尽きることのない思い出を胸に、この先、本会の目的を達成すべく不断の努力を重ねてまいります。
 本日、我々は「心を一つに繋ごう未来へ」をスローガンに、創立70周年記念式典を、ここ調布市文化会館くすの木ホールで挙行しております。お姿を思い浮かべながら、これまで皆様が一途(いっと)に生きてこられた尊い人生とその足跡、さらには、私たちへの熱きお導きに感謝しつつ、本会の目的である国際都市東京の教育の振興に一層寄与してまいります。どうか、これからも我々を末永くお守りくださいますようお願い申し上げます。
 流水落花、変転定めなき世とは申しながら、名残りは尽きません。
 最後に、皆様からいただいたお力とご恩を忘れず、東京都退職校長会が将来を見据え、さらに力強く歩んでいくことをここに誓い、皆様のご冥福を祈り、追悼の言葉といたします。

令和5年5月16日 東京都退職校長会 会長 多田 丈夫

                           



東京都退職校長会 創立70周年記念式典式辞

                     
  風薫る5月、本日ここに、東京都退職校長会創立70周年記念式典を皆様と共に、祝うことができ,この上ない喜びであります。また、公務ご多忙のところ、東京都教育委員会教育長 浜 佳葉子様、並びに調布市長 長友 貴樹様をはじめ、多数のご来賓の皆様をお迎えし、錦上花を添えていただき、心から御礼申し上げます。
ご来賓の皆様方には、常日頃から本会の事業に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。ご承知の通り、3年前からの新型コロナ感染拡大に伴い、本会の事業運営も困難を極めてまいりました。しかし、コロナ禍にあっても本部と支部との絆を強め、HPの充実、メールやZOOM会議等の情報環境を整えながら円滑な運営に努め、晴れて今日の日を迎えることが出来ました。これも関係各位のご支援の賜物であり、心から感謝申し上げると共に、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、本会は、昭和7年千代田会の名称で東京都の公立学校長の職にあった者が集まり、会員相互の親睦と東京都の教育の振興に寄与することを目的に結成されました。戦禍での中断もありましたが、昭和28年11月に東京都退職校長会として再興し、今日に至っております。この10年を振り返りますと、第47回関東甲信越地区退職校長会連絡協議会「東京大会」の開催、教育庁幹部との懇談会、五団体との教育懇談会、本会主催の「教育フォーラム」、会則の全面改正、会報や会員研修会の充実、等々の実績を積んでまいりました。
特質すべきは、会員増強を促進するため、会則を全面改正したことでした。主たる改正点は、現職の校長先生方に定年後、速やかに会員になっていただくよう「全員加入」の道を開きました。道半ばですが現職の校長先生方との連携を一層強めてまいります。
ところで、今年の東京都の教員の人事異動に変化が見られました。毎年4月上旬、新聞紙上に掲載される都の管理職を含む教員の人事異動が3月21日に公表され、結果として年度内に児童・生徒と先生方とのお別れの機会が持てるよう粋な計らいをしていただきました。このような人間的でぬくもりのある都の教育行政を今後も期待しております。また、都教委が進める「東京都教育ビジョン(第5次)」に注目し、特に、新しい時代に対応した学校の働き方の改革や管理職登用制度等の抜本的な改革を期待しております。
  さて、この記念式典は、2年前から準備をしてまいりました。式典運営委員会、記念誌作成委員会、記念特別事業委員会が一丸となって、今日を迎えました。特に、記念特別事業委員会では、70周年記念式典を好機として「小さな組織の大きな善意」をスローガンに掲げ、協賛金計画を立ち上げました。この計画は、まだ日本では馴染みの薄い寄付文化の醸成を願いつつ、会員並びに関係方面にお願いいたしました。お陰様で皆様の賛同とご厚情を得て、予想以上の成果を収めることが出来ました。心から御礼申し上げます。ご寄付をいただいた関係団体様のお名前をこの式典要項にご披露させていただきました。有難うございました。
さて、社会は急激に変化をしております。相変わらず、多くの教育課題が山積していますが、喫緊の課題の一つ、対話型AI「チャットGPT」に代表される生成AIをめぐるデジタル化社会の到来で、児童・生徒が学ぶ学校も大きく変容しようとしております。これらの課題を解決するためにも、東京都教育委員会並びに区市教委、そして、関係団体との連携を一層密にし、我々の最大の目的である国際都市東京の教育の振興に一層寄与していく所存であります。
結びに、式典を契機として、改めて創立期の理念を忘れず、今後を任せられた我々が、さらに結束を強め、明るい未来に向かって存在感ある東京都退職校長会として大きく前進することをお約束し、ご参会の皆様のますますのご健勝とご発展を心より祈念申し上げ、式辞といたします。

令和5年5月16日  東京都退職校長会会長 多田 丈夫

                   

 


 

 

「記念講演」    会長の挨拶と講師紹介    

1, (会長挨拶)―記念講演が開演します。私から一言、ご挨拶を申し上げます。都一中様と都了中様におかれましては、この式典の日のために、ご多忙のところ、ご出演をご快諾いただき誠にありがとうございます。さて、待望の時がやってまいりました。皆様と共に江戸時代に一世を風靡し、今日まで継承され、親子で演ずる伝統の一中節を堪能したいと思います。

2,(講師紹介)
、ここで、私から「一中節 伝統が創る未来」と題して、演奏とお話をいただく都一中様と都了中様のお二人をご紹介いたします。

〇本日、三味線を演奏していただく都一中様は、歴代都一中、宗家12代目を誇る家元でございます。1952年生まれの72歳、東京芸術大学で学んだ後、三味線の一中節十一世都一中に師事され、1986年から歌舞伎座での常磐津節の三味線主席奏者となられました。1991年十二世都一中を襲名され、国の重要無形文化財一中節並びに常磐津節保持者でもございます。2014年には日本芸術院賞を受賞されました。この間、多くの役職を務めながらドイツ、オーストリアの国際音楽祭に招聘(しょうへい)され、諸外国の大学等々で講演と演奏を行い、文化交流に力を注ぎ、ご活躍しておられます。

〇また、浄瑠璃を演じていただく都了中様は、都一中様の御子息であられます。幼少の頃より、日本の伝統音楽である一中節を、お父様と先代都一中師のもとで稽古に励み、1997年都了中の名を許されたと聞いております。東邦音楽大学エクステンションセンターにて「浄瑠璃基礎講座」を担当され、現在、演奏会、舞踏会において演奏、浄瑠璃指導、NHK「邦楽のひととき」「芸能花舞台」等にご出演されたり、スタジオジブリ映画「千と千尋の神隠し」イメージアルバムに歌で参加するなど、幅広い活動を精力的に行っています。

〇本日は、古典中の古典といわれる一中節の高度に洗練された美意識の世界に導いていただき、江戸文化のゆかしさを現代に体現し、未来に向かって日本の音楽芸術の進むべき道を追求されている親子お揃いの演奏とお話に浸りたいと思います。お待たせしました幕が開きます。皆さんで都一中さんと都了中さんのお二人を万雷の拍手でお迎えしたいと思います。どうぞ。(拍手)